おっ、母ちゃん。
仕事前の三分化粧始めたね。
ファンデ軽くはたいて、口紅塗ってるけど、ちょっと、口紅はみだし気味じゃねぇ。
なぁ、母ちゃん。
ずっと前から気になってたんだけど、鼻の下のほくろ でかくなってきてねぇか?
しかも、毛 生えてっぞ!!
いい加減それ、どうにかしろよ。
さっきから、聞こえてくるこの声、一体 誰?
辺りを見渡すが、誰もいない・・・。
テレビも消えている・・・。
家の中にいるのは、私と猫の「ごはん」だけ。
「ごはん」は今、私の膝の上にいる。
私は、小さな溜息をついて、「ごはん」に話し掛ける。
「ねぇ、透。ごはん通して、会話するのやめてくれない?お母さん、慣れてないからドキっとするのよ。」
「まだ、慣れないの?ごはんがうちに来て、三ヶ月だぜ。そろそろ、慣れろよ!じゃ。」
「透?」
「にゃー。」
「ごはん」の頭をそっと撫でると、喉をごろごろ鳴らして来た。
もう、いつもの「ごはん」だ。
どうやら、透は 学校にいる自分の本体に戻ったらしい。
本体に戻る・・・。
そう、透は、自分の意識を半分だけとばして「ごはん」の体に入れるのだ。
嘘のような話だが、現実に私は「ごはん」になった透と会話できるようになっていた。
ふと時計を見ると、家を出る時刻を過ぎていた。
私は、慌てて「ごはん」を膝から降ろし、バックを肩に掛け玄関に向かう。
「ごはん」は、私の後を追いかけてきた。
靴を履き振り返ると、「ごはん」はいつものように、玄関マットの上に座り、お見送りをしている。
「いってきまーす。」
私は、少し慌てて、家を出た。
道を歩きながら、透の事を考えていた。
半年前、透は、部屋に引きこもっていた。
日中でも、カーテンを閉めきった二階のその部屋は、光と風を遮り、異様な世界を作りだしていた。
自分だけの殻に閉じこもってしまった透。
なす術もなく、泣いてばかりいた私。
絶望のいう闇に、光を射してくれたのが「ごはん」だった。
「ごはん」は、捨て猫だった。
雨の中、ダンボール箱に入れられていた仔猫を見た時、透の姿が重なった・・・。
思わず、仔猫を抱え、家に連れ帰った。
お腹が空いて鳴いている仔猫の声に反応して、透が部屋の扉が開く。
階段を降りてくる、透の足音が聞こえてくる。
何ヶ月ぶりに、透の姿をみるんだろう。
ドン、ドン、ドン
ゆっくり階段を降りてくる足音に、私の心臓の鼓動が、早くなった。
・・・・ 続く ・・・・
本当に、この話続くのかな?
思いつきで、書いてみただけだから、自分でも心配です。
本 読んでると、自分も書けたらいいなぁ なんて思っちゃいます。
童話書いて、応募してみたけど みんな ボツ。
一つだけ、出版してみませんか?という電話頂いたけど、自費出版で100万掛かると言われた。
新風舎っていう、出版社です。
大手ではないけれど、うちの書店でもそこの本は扱っています。
でも、断りました。
100万が、用意できませんから
10万なら、なんとか・・・
ケタが違いすぎました。
もし、100万かけても、本出版したければ、新風舎に原稿送ってみるといいかも・・・。
それでは、また。
仕事前の三分化粧始めたね。
ファンデ軽くはたいて、口紅塗ってるけど、ちょっと、口紅はみだし気味じゃねぇ。
なぁ、母ちゃん。
ずっと前から気になってたんだけど、鼻の下のほくろ でかくなってきてねぇか?
しかも、毛 生えてっぞ!!
いい加減それ、どうにかしろよ。
さっきから、聞こえてくるこの声、一体 誰?
辺りを見渡すが、誰もいない・・・。
テレビも消えている・・・。
家の中にいるのは、私と猫の「ごはん」だけ。
「ごはん」は今、私の膝の上にいる。
私は、小さな溜息をついて、「ごはん」に話し掛ける。
「ねぇ、透。ごはん通して、会話するのやめてくれない?お母さん、慣れてないからドキっとするのよ。」
「まだ、慣れないの?ごはんがうちに来て、三ヶ月だぜ。そろそろ、慣れろよ!じゃ。」
「透?」
「にゃー。」
「ごはん」の頭をそっと撫でると、喉をごろごろ鳴らして来た。
もう、いつもの「ごはん」だ。
どうやら、透は 学校にいる自分の本体に戻ったらしい。
本体に戻る・・・。
そう、透は、自分の意識を半分だけとばして「ごはん」の体に入れるのだ。
嘘のような話だが、現実に私は「ごはん」になった透と会話できるようになっていた。
ふと時計を見ると、家を出る時刻を過ぎていた。
私は、慌てて「ごはん」を膝から降ろし、バックを肩に掛け玄関に向かう。
「ごはん」は、私の後を追いかけてきた。
靴を履き振り返ると、「ごはん」はいつものように、玄関マットの上に座り、お見送りをしている。
「いってきまーす。」
私は、少し慌てて、家を出た。
道を歩きながら、透の事を考えていた。
半年前、透は、部屋に引きこもっていた。
日中でも、カーテンを閉めきった二階のその部屋は、光と風を遮り、異様な世界を作りだしていた。
自分だけの殻に閉じこもってしまった透。
なす術もなく、泣いてばかりいた私。
絶望のいう闇に、光を射してくれたのが「ごはん」だった。
「ごはん」は、捨て猫だった。
雨の中、ダンボール箱に入れられていた仔猫を見た時、透の姿が重なった・・・。
思わず、仔猫を抱え、家に連れ帰った。
お腹が空いて鳴いている仔猫の声に反応して、透が部屋の扉が開く。
階段を降りてくる、透の足音が聞こえてくる。
何ヶ月ぶりに、透の姿をみるんだろう。
ドン、ドン、ドン
ゆっくり階段を降りてくる足音に、私の心臓の鼓動が、早くなった。
・・・・ 続く ・・・・
本当に、この話続くのかな?
思いつきで、書いてみただけだから、自分でも心配です。
本 読んでると、自分も書けたらいいなぁ なんて思っちゃいます。
童話書いて、応募してみたけど みんな ボツ。
一つだけ、出版してみませんか?という電話頂いたけど、自費出版で100万掛かると言われた。
新風舎っていう、出版社です。
大手ではないけれど、うちの書店でもそこの本は扱っています。
でも、断りました。
100万が、用意できませんから

10万なら、なんとか・・・

ケタが違いすぎました。
もし、100万かけても、本出版したければ、新風舎に原稿送ってみるといいかも・・・。
それでは、また。
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