人間には、必ず第六感があります。
幼い頃、私にも そのセンサーが 多少備わっていたような 不思議な体験があります。
私が、小学4年の時の出来事である。
その日私は、「命」の儚さを知ることとなる。
5月5日、快晴。
空は、青く澄んでいた。
普通なら、家族で絶好の行楽日和である。
けれど、「子供の日」だからといって、とくにイベントを組まない我が家の両親。
その日、母は、シーツを干していた。
青い空の下、風に揺れる白い洗濯物の下で、私は一人、土遊びをしている。
ひまを持て余した私は、
「ねぇ、○ちゃんちに遊びに行っていい?」
と、母に尋ねた。
○ちゃんは、2歳年上の小学6年の女の子である。
すぐ近所に住んでいるのだが、特に仲良しというわけではなかった。
けれど、何故かその日に限って、私は○ちゃんの家に行きたくなったのである。
そんな私に、母は言う。
「絶対、ダメ!!」
いつも怖い母ではあったが、その日は、いつもよりも怖かった。
「しょうがないなぁ。」
私は、○ちゃんの家に行く事を、諦めた。
相変わらずひまを持て余す私に、管理人さんの家に行く用事ができる。
私は一人、近くの管理人さんの家に走った。
実は、○ちゃんの家は、管理人さんの家の隣りにある。
用事を済ませると、私は、マルちゃんの家が気になって、玄関のチャイムを鳴らし遊びに行こうかと考えた。
そう、母には内緒で・・・。
ふっと、母の怒った顔が頭に浮かぶ。
10歳の私は、母に怒られるのが怖くて、○ちゃんの家には寄らず、真っ直ぐ家に帰って行った。
数分後、住宅内が大変な騒ぎとなる。
なんと、○ちゃんの父が、娘の将来を悲観して 無理心中を図ったのだ。
娘の○ちゃんは、死亡。
父は、一命を取り留める。
まさに、私がチャイムを鳴らそうとしたその時、あの家で惨劇が行われていたのだ。
もし、あの時、私が遊びに行っていたら、あの子の命は助かっていたかもしれない。
いや、私自身も危なかったかもしれない。
それは誰にも分からない・・・。
ただ、あの日、私と母は、確かに何かを感じていたのだ。
人間には、不思議な力と、自分を守ってくれる存在があるという事を、私は10歳で体験した。
そして、
昨日まで遊んでいた子に、永遠に会えなくなる。
それが、「死」なのだと知る。
何年経っても、私の胸に、脳裏に焼き付いている出来事です。
私は、恐怖の惨劇を目の当たりにする事はありませんでしたが、あの池田小学校の事件をふっと考える時があります。
恐ろしい体験をした子供たちが、過去を乗り越え、一生懸命生きてくれる事を願って、本日のブログ終了となります。
幼い頃、私にも そのセンサーが 多少備わっていたような 不思議な体験があります。
私が、小学4年の時の出来事である。
その日私は、「命」の儚さを知ることとなる。
5月5日、快晴。
空は、青く澄んでいた。
普通なら、家族で絶好の行楽日和である。
けれど、「子供の日」だからといって、とくにイベントを組まない我が家の両親。
その日、母は、シーツを干していた。
青い空の下、風に揺れる白い洗濯物の下で、私は一人、土遊びをしている。
ひまを持て余した私は、
「ねぇ、○ちゃんちに遊びに行っていい?」
と、母に尋ねた。
○ちゃんは、2歳年上の小学6年の女の子である。
すぐ近所に住んでいるのだが、特に仲良しというわけではなかった。
けれど、何故かその日に限って、私は○ちゃんの家に行きたくなったのである。
そんな私に、母は言う。
「絶対、ダメ!!」
いつも怖い母ではあったが、その日は、いつもよりも怖かった。
「しょうがないなぁ。」
私は、○ちゃんの家に行く事を、諦めた。
相変わらずひまを持て余す私に、管理人さんの家に行く用事ができる。
私は一人、近くの管理人さんの家に走った。
実は、○ちゃんの家は、管理人さんの家の隣りにある。
用事を済ませると、私は、マルちゃんの家が気になって、玄関のチャイムを鳴らし遊びに行こうかと考えた。
そう、母には内緒で・・・。
ふっと、母の怒った顔が頭に浮かぶ。
10歳の私は、母に怒られるのが怖くて、○ちゃんの家には寄らず、真っ直ぐ家に帰って行った。
数分後、住宅内が大変な騒ぎとなる。
なんと、○ちゃんの父が、娘の将来を悲観して 無理心中を図ったのだ。
娘の○ちゃんは、死亡。
父は、一命を取り留める。
まさに、私がチャイムを鳴らそうとしたその時、あの家で惨劇が行われていたのだ。
もし、あの時、私が遊びに行っていたら、あの子の命は助かっていたかもしれない。
いや、私自身も危なかったかもしれない。
それは誰にも分からない・・・。
ただ、あの日、私と母は、確かに何かを感じていたのだ。
人間には、不思議な力と、自分を守ってくれる存在があるという事を、私は10歳で体験した。
そして、
昨日まで遊んでいた子に、永遠に会えなくなる。
それが、「死」なのだと知る。
何年経っても、私の胸に、脳裏に焼き付いている出来事です。
私は、恐怖の惨劇を目の当たりにする事はありませんでしたが、あの池田小学校の事件をふっと考える時があります。
恐ろしい体験をした子供たちが、過去を乗り越え、一生懸命生きてくれる事を願って、本日のブログ終了となります。
スポンサーサイト