「ねぇ、ソラ。魂って、エネルギーってどうやって分離してるの?
そもそも 分離するってどういう事?」
「分かりやすく説明するのは 難しいんだが、
例えばこのスライムの固まりを愛の元もとの魂としよう。
これを、二つにしても、三つにしても愛の魂であることには
代わりないだろ?」
「う~ん、確かに」
「一つの塊りでは、一つの経験しかできないが
これを10個に分ければ、短期間に10の経験ができる。
10の経験をして、元のスライムに戻ると、何も経験していない
最初のスライムよりずっと輝くスライムになるんだ」
「じゃぁ、たくさんの経験を積むために分離するって事?」
「あぁ。しかし、問題もある。これを見て欲しい」
ソラはそう言うと、小さなスライムの固まりを
砂の上に落とした。
「このスライムの周りについた砂をカルマとしよう。
砂が付いたまま、元のスライムと一緒にすればどうなる?」
「ぼろぼろして、あまり良くないわ」
「そうだ。だから今度は、この砂を取る作業が必要になってくる。
カルマを取って、本来の自分を取り戻す作業が・・・・・・」
鋭利な刃物で、ざっくり切られたわき腹から
赤い血が滴り落ちている。
三人の少年を威嚇しながら
後ずさるくろ。
バットを持った少年が
奇声をあげながら近づいてきた。
(逃げられない・・・)
くろが覚悟を決めた瞬間
万理絵の声が響いた。
「やめろー!!!」
少年たちは
声のする方を振り向き
万理絵の姿を確認すると
舌打ちをして 逃げ出した。
「大丈夫か?」
「あぁ、なんとかな・・・・・・。
ただちょっと、傷が深い。ソラ、頼む」
「あぁ」
万理絵は黒猫のわき腹に手を当て
傷口をヒーリングし始めた。
「なぜ、シールドを張って逃げなかったんだ?」
「やろうとしたさ。だが、シールドが張れなかった・・・・・・」
「なっ・・・・・・」
万理絵の目が大きく見開き、
くろの顔を見つめる。
「あいつら、容赦なく仕掛けてくるぜ。ソラも気を付けろよ」
「・・・・・・あぁ。一先ず、部屋に帰って休むことにしよう。
傷口の手当は、それからだ。」
万理絵は、黒猫を抱き上げ
マンションへと急いだ。
コスモの続き、本当はノート書きする予定でしたが
pcの方が書きやすいので
メモしていきます。
あの、自分用になるので
皆様 解読不能になると思いますので
スルーして下さい。。。
小さかった頃のこと
忘れていませんか?
歩きながら
白い石を集めてた私。
冷蔵庫の中の卵から
ひよこを孵そうと
温めていた私。
おもちゃは絶対夜になると
動いていると信じていた私。
大きくなったら
美人になれると思っていた私?
時間が経つにつれ
できないことが増えてきて
自分の器を知ってしまう。。。
白い石には 価値がなく
冷蔵庫の卵は ひよこにならない。
おもちゃは 動かず
美人になれる こともない。
幼かった頃の
きらきらした気持ち
忘れてしまって
なんだか 寂しいね。